美容クリニックがLINE運用するメリットとは
美容クリニックがLINE運用するメリットとしては、主に以下の2点です。
メッセージ開封率が高い
美容クリニックにLINE公式アカウントを導入することで友だち追加をしてもらったユーザー全員に、美容クリニックの情報を簡単に一斉配信することができます。
LINEメッセージ開封率は、平均60%とメルマガに比べて2倍以上高く、より多くのユーザーに情報を閲覧してもらえる確率が圧倒的に高いことがLINE運用するメリットになります。
ブロックをされない限り、高確率でユーザーに情報を届けることができます。過去に美容クリニックに通っていたけれど、現在は通っていなくLINEだけ登録した状態になっている休眠顧客にリーチすることが可能です。
リピーター育成に最適
公式アカウントで接触可能なのは、友だち追加してくれたユーザーだけです。
基本的には美容クリニックや施術メニューについて興味・関心が強いユーザーが対象です。
そのため、LINE公式アカウントは、既存顧客に、LINE限定のクーポンや特典を提供しユーザーの関心を引くなど魅力的な施策を行うことが重要となります。
ユーザーの購買欲や施術を受けに行きたいという好奇心を生み出し、リピーター獲得に繋げていくことができることがLINE運用するメリットになります。
LINE公式アカウントの主な機能
LINE公式アカウントには、美容クリニックにとって効果的な機能が多数搭載されています。
メッセージ配信機能から、外部サービスとの連携まで、基本的な機能をご紹介していきます。
メッセージの配信
LINE公式アカウントの主な機能の1つ目は、メッセージ配信機能です。
公式アカウントに登録している友だちに対して、テキストや画像、動画などさまざまな種類のメッセージを一斉に配信できます。
美容クリニックの最新情報や施術キャンペーン情報など、ユーザーにとってメリットのあるメッセージを送ることでクリニック・Webサイトへの集客や商品購入につなげることができます。
配信できるメッセージは下記の10種類です。
・スタンプ
・画像
・クーポン
・リッチメッセージ
・リッチビデオメッセージ
・動画
・ボイスメッセージ
・リサーチ
・カードタイプメッセージ
一度の配信で最大3通(吹き出し3つ分)を設定でき、メッセージタイプの組み合わせは自由です。
配信日時に加えて、属性で絞り込みをすれば配信する友だちの数も調整できます。
チャット
LINE公式アカウントの主な機能の2つ目は、チャット機能です。
友だちになっているユーザーと、1:1でメッセージのやり取りができます。
チャットでのメッセージのやり取りは、他の友だちに見られることはなく、メッセージを送ったユーザーとLINE公式アカウントの運用者のみが確認できます。
チャットへの対応が大変な場合は、チャット機能自体をオフにして自動返信メッセージを設定することができます。
また、チャットへの応答可能な時間帯をあらかじめ設定して、友だちに伝えることで、チャット対応を担うスタッフの負担を軽減することが可能です。
チャット機能の特徴は、以下の3点です。
リアルタイムコミュニケーション:チャット機能を使用することで、ユーザーとのリアルタイムなコミュニケーションが可能となります。
メールや電話を使うには心理的障壁が高かったり、時間や場所を選ばなければいけない場合もありますが、LINEを介せば、すきま時間に予約をしたり、メッセージを送ることができます。
ユーザーの質問や問題に迅速に対応し、素早いサポートを提供できます。
テキストだけでなく豊富なコンテンツを送信できる:チャットでは、テキストメッセージはもちろんのこと、顧客との関係構築やエンゲージメントを高める手段として以下のようなコンテンツを送付することも可能です。
・ファイル
・LINE Payの支払いリンク(LINE Payアカウントと連携が完了している場合)
・LINEコールリクエスト(ユーザーからLINE公式アカウントに対して無料で通話ができる機能
・クーポン
チャットの履歴をダウンロードできる: チャットを通じて顧客の情報やフィードバックを収集することができます。
最大10万件のチャットルームの履歴をダウンロードすることが可能です。
10万件を超える場合は、最新のチャットから10万件分がCSVファイルとしてダウンロードされます。
リッチメニュー
LINE公式アカウントの主な機能の3つ目は、リッチメニュー機能です。
リッチメニューとは、LINE公式アカウントのトーク画面を開いた際、下部に常に表示させられるメニューのことです。
画面の大きな部分を占める画像なので目立ちやすく、予約やコンテンツへの誘導が期待できます。
LINE運用をする上で、このリッチメニューは欠かせないと言われています。
自院のホームページやサービスページのURLを設定できるので、他ページへ誘導したい場合に効果的です。「ご予約」「クーポン」「キャンペーン」「限定商品」など、複数の情報への導線をまとめて設置することができます。
リッチメニューを作成するポイント
・どんな画像にしてキャッチコピーは何にするのか
・何に繋げるのか
以上のポイントをふまえて視覚的に訴求できるメニューアイコンを設定し、友だちが気軽にタップできるようなLINE運用をしましょう。
ショップカード
LINE公式アカウントの主な機能の4つ目は、ショップカード機能です。
ショップカードは来店時や購入時にLINE上でポイントを貯めていくことができる、ポイントカードのような機能です。
紙のポイントカードだと来店時に忘れてしまうことなどもありますが、LINE公式アカウントを利用すればスマートフォンのみでポイントを貯められます。
美容クリニック側としても、紙のカードを発注・管理する必要がないうえ、公式LINEアカウントへの友だち登録をスムーズに促すことができるというメリットがあります。
特に、実店舗を持つ美容クリニックは、ショップカード機能を利用するのがおすすめです。
美容クリニック指定のQRコードを印刷して設置し、公式LINEアカウントに友だち登録しているユーザーに読み取ってもらうだけでポイントが貯まります。
溜まったポイントを特典に変えられる
溜まったポイントを特典に変えることができます。
貯めたポイントに応じて特典を設定でき、有効期限のオン・オフも自由に設定できます。
特典は「特典チケット」という形で友だちに配信されます。
特典チケットは、「化粧品プレゼント」「日焼け止め進呈」「美容施術10%割引」など自由に設定することが可能です。
美容クリニックのサービス業態に合わせて、最適なユーザー体験になるようカスタマイズしましょう。
クーポン
LINE公式アカウントの主な機能の5つ目は、クーポン機能です。
LINE公式アカウントでは、来店時に利用できるデジタルクーポンを配信できます。
店頭でクーポン画面を直接提示することで、クーポンに記載された割引やプレゼントなどの特典を受け取ることができます。
LINE公式アカウントの友だち限定のお得な情報としてクーポンを配信することで、来店を促進する効果があります。
患者様にメリットが無ければ友だち追加はしてくれませんので、美容施術やドクターズコスメに使える割引特典などを用意し、友だち追加を促すとよいでしょう。
ショップカードと同様、スマートフォンさえ持っていれば利用できるため管理が容易なほか、紙のクーポンと異なり、効果を細かく分析できるのが大きなメリットです。
LINE公式アカウントの管理画面から、クーポンごとの開封者数や使用者数が確認できます。
クーポン機能を利用するメリット
・友だち増加が見込まれる
・ブロック回避につながる
LINEコール
LINE公式アカウントの主な機能の6つ目は、LINEコール機能です。
LINEコールでは、ユーザーがLINE公式アカウントに対して無料で電話をかけられる機能です。
LINEコールのメリット
運営側は通話料金の削減に繋がり、ユーザーも無料で通話できるため、料金を気にせず安心して会話ができるというメリットがあります。
コールは、「いつでも受け付け」or「必要に応じて受け付け」の2種類から選択できます。
LINE公式アカウントの運営体制や、用途に併せた仕組み化が可能です。
分析サービスとの連携
LINE公式アカウントの主な機能の7つ目は、外部サービスとの連携です。
LINE公式アカウントでは、LINE社以外の企業によって開発されたシステムとも連携することができます。
美容クリニックの場合、電子カルテとLINEを連携することは、患者様とのコミュニケーションをスムーズにし、業務の最適化を図ることができます。
LINE公式アカウントの運用をさらに効率的・効果的に行うため、さまざまなサービスがリリースされています。
具体的なサービス名や機能については、本記事の後半でご紹介します。
美容クリニックがLINE運用する3つのコツ
運用の目的を明確にする
LINE運用する際の1つ目のポイントは、運用の目的を明確にすることです。
まず、過去の来院データを分析し、年齢層や性別、施術の種類などの統計情報を収集します。
これにより、どの年齢層や性別が多く来院しているか、どの施術が人気なのかを把握しましょう。
この分析に基づいて、コンテンツや情報を提供する方針を考えましょう。
LINE運用する目的と優先度を明確にし、リソース配分を考えて各機能を活用するようにしましょう。
目的に合わせたKPIを設定する
LINE運用する2つ目のポイントは、目的に合わせたKPI(重要業績評価指標)を設定することです。
LINE運用がどのような成果をもたらしているかを可視化するため、有効な数字を見極め継続的に追跡しましょう。
目的とKPIの例
目的:自院のブランド認知の向上を図りたい
KPI :友達だち登録数
例2.
目的:若年層のファンを獲得し来院してもらいたい
KPI :クーポンの利用件数・来院数
コミュニケーションはスタンプや絵文字を活用し、長文は避ける
テキストでのコミュニケーションがメインになるLINE公式アカウントでは、親しみやすいコミュニケーションを取りましょう。
LINE公式アカウントの魅力は、家族や友人と連絡を取る感覚で企業と接点を持てることです。しかし、長文の堅い文章でのコミュニケーションでは、ユーザーとの距離は縮まりにくいです。
200字程度の簡潔にまとめた文章に、絵文字やスタンプを含め、親しみやすさを加えて対応しましょう。すると、企業に対する好感度が高まり、親近感をいただいてもらえます。
LINE公式アカウントの活用方法
LINE公式アカウントは、企業の業種・業態や規模を問わずに活用できるのが特徴ですが、美容クリニックによって運用の目的はさまざまです。
本項では、顧客体験の向上や情報発信、購買促進など、目的に応じた活用方法をご紹介します。
チャットやLINEコールでのサポートを通じて顧客体験を向上
LINEは、ユーザーが日頃から活用している身近な存在です。
LINEを通じてチャットやLINEコール(通話)などのサポートを行うことで、顧客はより気軽に施術に関するカウンセリングや問い合わせなどができるようになります。
LINE上のチャットやコールを通じたサポートで満足度を上げることができれば、新規利用者の増加に加え、継続率などエンゲージメント向上も期待できるでしょう。
特に、施術を受ける前の不安や悩み、施術後の満足度や悩みなどの情報を、チャットやコールを活用して吸い上げられるとよいでしょう。
そしてチャットやコールで解決できない箇所を、実際に直接コミュニケーションをとり解決していくことが重要です。
チャットやLINEコールでのサポートを通じて顧客体験を向上
LINEは日常的なコミュニケーションツールとしてこまめにチェックする人が多いため、クリニックの新しい情報やキャンペーンなどの情報を迅速に届けることができます。
「友だち限定」「先行公開」などお得感のあるメッセージを配信するとともに、リッチメニューなどの導線機能も活用することで、新情報の発信からそのまま購入につなげる効果も期待できます。
新しい施術などは、話題性がありユーザーを惹きつけることができるのでメッセージで訴求していくことをおすすめいたします。
クーポンやショップカードを通じて来店を促進
期間限定のクーポンや、特典ありのショップカードは来店・購入の大きな動機づけになります。
一度友だちに登録してもらえれば、クーポンの配布やショップカードの特典訴求などを通じて継続的にユーザーの興味を喚起できる接点が生まれるのです。
また、クーポンやショップカードの存在は、初めに公式アカウントを友だち追加してもらうインセンティブとしても効果的です。
LINE公式アカウントが連携できるおすすめサービス5選
medicalforce | 株式会社メディカルフォース
株式会社メディカルフォースのmedicalforceは美容クリニック、自由診療クリニックの業務・経営の全てを管理するクラウド型電子カルテです。WEB予約だけでなく、来院管理、問診票、カルテ、会計、在庫管理、経営管理の機能が1つになったサービスです。
プラン | 月額費用 | 初期費用 | 電子カルテ連携 | web問診機能 | リマインド機能 | 院内リソース紐づけ | LINE連携機能 | その他 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
トライアル | ¥60,000 | ¥500,000 |
〇 (一体型) |
〇 ※オプション |
〇 ( メール,LINE) ※オプション |
〇 (スタッフ,部屋,機器) ※オプション |
〇 ※オプション |
予約管理、電子カルテ、会計の3つの機能搭載 |
スターター | ¥95,000 | オプション3つ追加 | ||||||
スタンダード | ¥115,000 | オプション5つ追加 | ||||||
プラス | ¥140,000 | 全機能 |
B4A(ビーフォーエー) | 株式会社B4A Technologies
株式会社B4A Technologies のB4A(ビーフォーエー)は、リアルタイム予約や電子カルテの機能をそなえた、自由診療クリニックのDXを実現するクラウドツールです。予約~決済まで、クリニック運営に必要な機能が網羅的に備わっています。
B4Aの予約システムとCRM機能は特許取得済。機能開発のスピードが速く、エラーが起きないことにも定評があります。
プラン | 月額費用 | 初期費用 | 電子カルテ連携 | web問診機能 | リマインド機能 | 院内リソース紐づけ | LINE連携機能 | その他 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
基本 | ¥35,000 | ¥0 | - | - | - | 〇 (スタッフ,部屋,機器) |
- | |
オプション | 〇 (一体型) |
〇 | 〇 (メール,LINE) |
- | 〇 |
ACUSIS Cloud | 株式会社プロ・フィールド
予約機能だけでなく、画像管理、メール配信、分析機能、在庫管理などの機能を搭載した自由診療に特化した電子カルテ。保険診療にも対応可能。自由診療向けの機能も一通り搭載しています。皮膚科、形成外科、産婦人科、内科など、保険診療を主体としながら美容関係の自費診療を希望する患者様を増やしたいクリニックに適しています。
プラン | 月額費用 | 初期費用 | 電子カルテ連携 | web問診機能 | リマインド機能 | 院内リソース紐づけ | LINE連携機能 | その他 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
- | 要問合せ | 要問合せ | 〇 (一体型) |
〇 | 〇 (メール) |
要問合せ | 〇 |
Medibase | 株式会社メディベース
株式会社メディベースのMedibaseは、予約機能だけでなく業務を効率化し経営を支援する、自由診療に特化したクラウド型の電子カルテです。
必要なサービスを必要な分だけ契約することが出来るので、導入費用が比較的安価に収められます。また、必要に応じてLINEを用いた予約や来院リマインド自動配信、事前問診といった豊富なオプション追加も可能です。
プラン | 月額費用 | 初期費用 | 電子カルテ連携 | web問診機能 | リマインド機能 | 院内リソース紐づけ | LINE連携機能 | その他 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
基本機能 | ¥45,000 | ¥100,000~ | 〇 (一体型) |
- | 〇 (メール,LINE) |
要問合せ | 〇 | |
オプション | - | 〇 | - | - |
キレイパスコネクト | GMOビューティー 株式会社
GMOビューティー株式会社のキレイパスコネクトは、予約機能だけでなく、自由診療クリニックの業務にかかわるすべてのシステムを管理できるクラウド型電子カルテです。電子カルテ・会計・経営分析など、多岐にわたる自由診療クリニックに必要なITツールを一括管理できるところが最大の魅力です。 『連鎖予約機能』は、患者様からのご予約の際にカウンセリング室や施術室・機材などの空き時間と、事前にスタッフのシフトや医師のスケジュールを登録することで、スケジュールを考慮した空枠を自動的に確保し、アナログ管理の手間を最大限省いた効率的な予約受付を可能にします。
プラン | 月額費用 | 初期費用 | 電子カルテ連携 | web問診機能 | リマインド機能 | 院内リソース紐づけ | LINE連携機能 | その他 |
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トライアル | ¥9,000 | ¥0 | - | - | - |
〇 (スタッフ,部屋,機器) |
〇 |
「キレイパス byGMO」との予約連携が可能 |
スタンダード | ¥40,000 | 〇 (一体型) |
- | - | ||||
カスタマイズ | ¥60,000 | 〇 | 〇 (メール,LINE) |
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プレミア | ¥90,000 | 〇 | 〇 (メール,LINE) |
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まとめ
今回の記事では、美容クリニックのLINE運用方法について紹介しました。
公式LINEの使用できる機能を上手く活用して、リピーターはもちろんですが、休眠顧客にアプローチしリピーターに再度なっていただきましょう。
また、LINEと連携できる外部サービスは、美容クリニックに特化している電子カルテのメーカーをおすすめいたします。
LINE連携の他に、マーケティング機能や、CRM管理、経営分析が備わっており業務の効率化が図れます。そのためスタッフの事務作業が軽減できます。
弊社では、HP制作をはじめSEO・MEO、SNS支援などWEBマーケティング全般を承っていますので、WEBマーケティングに悩んでいる、また、どのLINEと連携できる電子カルテメーカーを選べばよいか分からない方は是非お気軽に無料相談会にお申込みください。