インスタの「投稿の宣伝」とは?
インスタの「投稿の宣伝」とは、インスタで過去に投稿した内容を広告として利用する機能です。通常の「インスタ広告」のように、新たに広告素材を制作する必要がないため、広告出稿にかかる費用を最小限に抑えることができることが強みです。また、広告として利用する投稿を過去の分析データをもとに選べるため、より確実に高い成果が見込めます。
インスタの投稿の宣伝メリット
インスタの投稿の宣伝メリットを下記に2点紹介していきます。
広告の作成の手間やコストが省ける
インスタの「投稿の宣伝」では、過去に反響が大きかった投稿を選んで、そのまま広告として出稿することが可能です。
そのため、広告素材を新たに制作する手間がかかりません。
日ごろからインスタアカウントを運営している美容クリニックなら、広告に活用できる素材やデータを日々確保できます。
美容クリニックの場合、美容クリニックのリスティング広告は、CPCが高くコストがかかりますが、インスタの投稿の宣伝広告ではリスティング広告と比べると安価なコストで手軽にできるメリットがあります。
広告運用を業者に依頼していたクリニックは、スタッフでも手軽にでき、費用対効果が高い施策となります。
そして、自由に予算を設定できる部分はインスタの投稿の宣伝広告を初めて利用する美容クリニックには嬉しい利点となります。どのくらいの効果が得られるのか確かめてから徐々に課金率を上げていくという活用の仕方もできます。
CPC:広告リンクやバナーを1クリックされるごとにかかる費用のこと
反響のあった過去の投稿を広告に使える
投稿時にユーザーから反応(いいね・コメント・保存)が多かった過去の投稿を広告に使用することで、インスタの投稿の宣伝においてより拡散力のある広告を打ち出せます。
美容クリニックの場合、反響のあったキャンペーン投稿を広告に転換することで、美容クリニックの自社のターゲット層にリーチできさらにより多くのユーザーに宣伝することができます。
インスタの投稿の宣伝デメリット
デメリットとしては、インスタの投稿を広告にするので当然出稿費用がかかります。
1,000円程度でも出稿できますが、費用が少ないと配信できる量が限られるため、成果も上がりにくくなります。
例えばストーリーズに広告を出した時に、1,000人のユーザーをプロフィール画面に誘導する場合には、最低でも10万円はかかります。ユーザーにアプローチして見込み客を獲得するには、それなりの予算は必要です。
投稿の宣伝の手順
ここからは、投稿の宣伝の手順を説明していきます。
ビジネスプロフィールに切り替える
メニューから「設定」を選ぶ。続いて「アカウント」をタップします。
一番下に「プロアカウントに切り替える」という項目があるため、こちらを選びましょう。
すると次の画面で「クリエイター」と「ビジネス」の2種類から、アカウントを選ぶように選択肢が出ます。
美容クリニックはビジネスになるので「ビジネス」を選びましょう。
なお、インフルエンサー的な医師のアカウントの場合は「クリエイター」が適切かもしれません。ビジネスアカウントに切り替えると、投稿の宣伝ができるようになる他、インサイト機能(投稿やフォロワーの分析)やショッピング機能などの利用が可能になります。
一度設定しておけば、次回からはこの手順はスキップできます。
写真と広告の目的を選択する
ビジネスアカウントに切り替えができたら、実際にこれまでに投稿したものから写真と広告の目的を選択します。
選択画面には、過去の投稿で、ユーザーからの反応が多かった投稿から順番に表示されていますので、CVポイントにつながる投稿やユーザーの関心を引き立てられそうな投稿を選びましょう。
「投稿」と「誘導先」を設定
広告作成の欄に「トップ投稿を宣伝」と表示されるので、すぐ下の「投稿を選択」をタップします。
過去の投稿の中から、「広告」として利用したい投稿を選びましょう。エンゲージメント(「いいね!」や「コメント」「保存」などのアクション)が多かった反響のある「投稿を選ぶことで、宣伝効果を最大限に高めることができます。」
広告として出稿する投稿が決まったら、広告を見たユーザーを誘導したい場所を設定します。誘導先のリンクは、次の3つから選べます。
- 自社のプロフィールページ
- ウェブサイト(任意のURL)
- ダイレクトメッセージ
宣伝の目的に合わせて、誘導先を設定しましょう。投稿内容や宣伝の目的にもよりますが、美容クリニックであれば、誘導先を「広告用のLP」や「施術詳細ページ」、「自社ECサイト」、「商品詳細ページ」など、任意のウェブサイトとするのが効果的でしょう。
URLとアクションボタンを設定
誘導先としてウェブサイトを選んだ場合、URLとアクションボタンを設定します。
アクションボタンとは、広告を目にしたユーザーがワンタップで行動を完了させることができるボタンのことです。ここでは、以下の6つのアクションから選べます。
- 詳しくはこちら:商品やサービスの詳細を表示
- 購入する:商品やサービスの購入ページへ誘導
- 他の動画を見る:他の動画へ誘導
- お問い合わせ:お問い合わせページへ誘導
- 予約する:サービスの予約ページへ誘導
- 登録する:サービスの登録ページへ誘導
例えば、美容クリニックでは、施術のカウンセリングを宣伝する場合、お問い合わせページを誘導先とし、「お問い合わせ」というアクションボタンを設定することで、ユーザーは、気軽に問合せをしてくれるよう促すことができます。
宣伝目的と投稿内容に適したアクションボタンを選ぶことで、クリック率が高まり、結果的により高い成果・売り上げが見込めるようになります。宣伝目的を明確にし、慎重に選ぶことが重要になってきます。
ターゲットを設定する
目的が決まったら、ターゲットオーディエンスを設定します。
フォロワーに近いユーザーを自動的にターゲットとして設定してくれる方法と、自分で「地域」や「年齢」、「性別」などからターゲットを設定する方法(カスタムオーディエンス)の2通りがあるため、どちらか一方を選択してください。自社のターゲット層に合わせて、ターゲティングを適切に行うことがポイントです。
美容クリニックであれば、既存の患者様の年齢層や、推したい施術があればどの年齢層のどのような人が来てほしいのかを自社のターゲット層に合わせた対象商圏に絞りましょう。
予算と掲載期間を設定する
自社の宣伝目的や予算に合わせて、1日当たりの予算と掲載期間を設定しましょう。
当然ながら、予算は多ければ多いほど投稿の表示回数が増えるため、より高い成果が見込めます。
予算の決め方は、1日あたり何人に自社URLにアクセスしてもらいたいのか、フォロワーをどの程度増やしたいのかなど、目的によって異なります。予算を決めるのは難しい、でも、できれば効果を確かめたいという場合には、インスタが推奨する「1日1,000円以上で3日間以上配信」を試してみましょう。
支払情報の追加
次の4通りの支払い方法が可能です。
・クレジットカード(American Express、JCB、Mastercard、Visa)
・PayPal
・デビットカード
・オンライン銀行振込
投稿の宣伝で成果を出す秘訣
売り上げに繋がるインスタの投稿の宣伝のコツを解説していきます。
宣伝目的に適したアクションボタンを設定する
インスタ投稿の宣伝では、任意のURLと「アクションボタン」の設定が可能です。アクションボタンは、広告を目にしたユーザーに実際にアクションを起こさせるための非常に重要な導線となります。アクションボタンを設定する際は、宣伝の目的・ゴールをしっかりと明確にして選ぶように心がけましょう。
反応が良かった投稿を活用する
反応が良かった投稿を活用する
これまでお伝えしたとおり、インスタの「投稿の宣伝」の最大の特徴は、過去の投稿を「広告」として再配信できることです。過去の投稿の分析をもとに、ユーザー受けの良い投稿を選ぶことで、より高い成果が見込めます。
具体的には、エンゲージメント率が高い投稿を活用するのがおすすめです。エンゲージメント率とは、投稿を目にした人のうち「いいね!」「コメント」「保存」など、反応を示したユーザーの割合のことです。エンゲージメント率が高いほど、ユーザー受けが良かった投稿と言えます。
通常のSNS広告では、実際に広告を出稿してみないと「エンゲージメント率」がわかりませんが、「投稿の宣伝」なら事前に投稿のエンゲージメント率の確認ができるため、かなり自社の考える魅力的な投稿と、ユーザーが良いと感じる投稿にはズレがあることが多いため、エンゲージメント率などの数字を参考にすると失敗は少ないでしょう。有利だと言えます。
反応が良かった投稿を活用する
広告プランを作成する
インスタ広告が最も成功するのは、デザインとトーンに統一感を持たせたコンテンツを定期的に作成したときです。目標に集中するために、プランを立ててスタートしましょう。
- 顧客に求める行動を明確にし、広告がゴール達成に効果的か確認する
- ビジュアルとメッセージのスタイルを統一して、個性を確立させる
- ブログ、メール、動画などほかのコンテンツと掛け合わせてより多くのオーディエンスにメッセージを届ける。
投稿宣伝の注意点
インスタの投稿を宣伝する上での注意点は以下の2点です。
費用感
1日あたり200円の予算から出稿することが可能ですが、数百円といった少額だと、思うような効果が得られないことがある点には注意してください。
宣伝色を出し過ぎないようにする
インスタで宣伝する際には、画像やキャプションで「宣伝色」や「ビジネス感」を全面に出しすぎないように注意しましょう。
広告がユーザーのタイムラインに表示された際、宣伝色が強すぎると、スルーされてしまう可能性が高まります。
ユーザーが広告であることに気づかず、純粋に興味を持ってもらえるような投稿をすることが重要です。
美容クリニックの場合、極端なビフォーアフター画像と破格の料金を載せ、治療を仰ぐような広告は宣伝色が強く心証がよくありません。
また、医療広告ガイドラインに抵触している広告も散見されますが、ガイドラインに沿った表現、記載を忘れずにおこないましょう。
まとめ
DX実行委員長では、インスタの運用支援はもちろん、ホームページ制作・リニューアル、SEO・MEO対策などWeb集客に関する施策を行っています。
「売り上げをあげたい」・「Web集客を考えている・行っているが効果を感じていない」と感じている方、是非お問い合わせいただけますと幸いです。